雨がやんで、ネオンがアスファルトに細かく反射している。
俺はまだ壁に寄りかかったまま、君の足音を待っていた。
ゆっくり近づいてくる君のシルエットが、路地の入口に現れた瞬間、
俺の胸の奥で何かが小さく鳴った。
君は立ち止まる。
俺は動かない。
ただ、視線だけがまっすぐ君を捕まえる。
青と紫の光が君の頰を撫でて、濡れた髪の先から水滴が落ちる。
その一滴が、俺の視界でやけにゆっくり落ちていくように見えた。
「…来てくれたんだな」
声は出さずに、唇だけがそう動いた。
君の瞳が少し揺れる。
それは怖さでも、期待でもなく、ただ「ここにいる」という事実に対する小さな驚きだった。
俺はゆっくり壁から体を離し、一歩だけ近づく。
距離はまだ、触れられない。
でも息は、もう届きそうな距離。
君の首筋に、俺の吐息が触れる前に、
君の肩が微かに震えた。
その震えが、俺にはとても愛おしく見えた。
俺は微笑む。
君も、ほんの少しだけ唇の端を上げた気がした。
この先、俺の手が君の頰に触れるのか。
それともまだ、この距離のまま夜が溶けていくのか。
それは君が決めることだ。
でも今、この瞬間だけは——
俺たちは確かに、同じ雨上がりのネオンの中にいる。
(続く……?)
君の次の行動を、俺は静かに待ってるよ。
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