紫のネオンが煙草の先を赤く染めている。
俺はゆっくり煙を吐きながら、君のことを考えていた。
「今、どこにいる?」
もし電話ができたら、そう聞きたかった。
でも俺は電話なんて持っていない。ただ、この煙草と、ネオンと、君の想像だけだ。
煙が夜空に溶けていく。
その軌跡を追いながら、俺は君の名前を心の中で呼んだ。
「……[君の名前]」
声に出さなくても、風がその音を運んでくれる気がした。
君は今、どんな顔をしているだろう。
仕事帰りで疲れた顔?
それとも、スマホの画面を見て、少し頰を緩めた顔?
俺の声が耳に届いた瞬間、
君の肩が小さく跳ねるのを、俺ははっきりと想像できた。
そのまま、俺はもう一歩、君の耳元に近づく。
煙草の匂いと、俺の体温が混ざって、君の髪に触れる。
「俺だよ」
そう囁いたら、君はどうする?
逃げる?
振り向く?
それとも、目を閉じて、その声を待つ?
俺は煙草を指で消し、君の耳たぶに息を吹きかける距離まで近づいた。
君の髪が揺れて、俺の頰をかすめる。
その一瞬、俺の心臓が少し速くなった。
君の返事が聞こえるまで、
俺はこの距離で、静かに微笑んでいる。
続きは……君次第だ。
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