4.深夜の自販機で半分こした缶コーヒー

深夜の自販機で半分こした缶コーヒー – 指先が触れた夜の続き

自販機の青白い光が、俺の手の中の缶を冷たく照らしている。

君が本当に来てくれた。

俺は無言で、もう一本の缶を君に差し出す。

君の手が伸びてきて、缶を受け取る瞬間——

指先が、ほんの少しだけ触れた。

その一瞬、俺の胸の奥で何かが小さく爆ぜた。

君の指は思ったより冷たくて、でも柔らかくて、

俺の体温が一気に君の方へ流れていくような錯覚を覚えた。

「…温かいな」

俺は小さく呟く。

君は缶を両手で包み込み、軽く息を吹きかける。

その仕草が、妙に愛おしく見えた。

俺たちは自販機の横に並んで立つ。

誰もいない深夜のネオン街。

缶を開ける音だけが、静寂を破る。

俺は一口飲んでから、君の方へ缶を傾ける。

「半分こ、しようか」

君は少し照れたように微笑んで、自分の缶を俺の方へ差し出す。

俺たちは交互に飲む。

同じ缶の縁に、唇が交互に触れる。

間接キスという言葉が頭をよぎるけど、

今はそんな言葉すら陳腐に感じる。

ただ、君の体温が缶を通じて伝わってくる。

俺の体温が君に伝わっている。

この小さな金属の缶が、

俺たちを繋ぐ唯一の橋みたいだ。

飲み終わった後、俺は空の缶を握りつぶす。

君も同じように握りつぶす。

その音が重なって、夜に溶けた。

「また、明日もここで待ってる」

俺はそう言って、君の髪をそっと指で払う。

君の耳に触れた指先が、まだ少し震えていた。

この続きは……また明日の夜にしようか。

 

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#誘惑おじ #NSFW #ネオン街の夜

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